MX Linuxをアップデートしました
2025年03月02日作成
以前、自宅の古いPCにLinuxを入れたという話を書きました。
特に問題もなく快適に使えていましたが、せっかくなのでアップグレードすることにしました。
MX Linux
前回導入したのが、MX Linuxの21.3で、今回導入するのは、同じMX Linuxの23.5です。
MX Linuxは、Linuxディストリビューションの中でも人気の高いもので、32bit PCでも動くことが特徴です。
(ただし、もう少し経ったら、MX Linux25系が出てきそうなので、それまで待っても良かったかもしれません。)
ダウンロード
まずは、MX Linuxの公式サイトからISOファイルをダウンロードします。
MX Linuxには、大きく3種類あって、Xfce、KDE、Fluxboxがあります。
現在使っているのは、Xfceなので、これをダウンロードします。
64bit版、32bit版などありますが、インストール先PCは32bitなので、32bit版です。
ダウンロードが完了したら、ハッシュ値を確認します。
sha256sum MXLinuxのisoファイル名
しばらくすると、計算結果の文字列が表示されます。
MX Linuxのダウンロードページにある Verification checksum の値と比較し、一致すれば問題ありません。
USBメモリに書き込む
ダウンロードしたISOファイルは、そのままでは実行できません。
USBメモリに、実行ファイルとして書き込みます。
(これを「ブータブルUSB」などと呼ぶようです)
ダウンロードファイルは2.1ギガあったので、4ギガ以上のUSBメモリを用意してください。
(最近は、16ギガや32ギガのものでも1000円程度で買えます。安くなりました)
Windowsの場合は、Rufusというアプリが使えるようです。
Linuxの場合は、次の手順でできます。
lsblk
コマンドで、USBメモリの名前を調べるumount
コマンドで、USBメモリをアンマウントするmkfs
コマンドで、フォーマットするdd
コマンドで、isoファイルを書き込む
コマンドにすると、以下のようなイメージです。
lsblk
sudo umount /dev/sdX1
sudo mkfs.vfat -F32 /dev/sdX1
sudo dd if=MXLinuxのisoファイル名 of=/dev/sdX bs=nM status=progress && sync
lsblk
コマンドを実行すると、接続されているストレージデバイスの一覧が表示されます。
USBメモリのデバイス名(例: /dev/sda
等)が確認できます。
dd
コマンドについては、dd --help
で、いろいろ説明が出てきますが、今回使うのは、if
、of
、bs
、status
の4つです。
if
は、先ほどダウンロードしたisoファイルを指します。相対パスで大丈夫です。
of
は、書き込む先のUSBメモリを指します。
※ ここで注意が必要です。
先ほどのmkfsコマンドとは違い、/dev/sda1
ではなく、/dev/sda
を指定してください。
/dev/sda1
ではなく /dev/sda
を指定しないと、このあとのBIOSで正しく読み込めません。
私はこれを間違え、3日間作業が止まりました。
bs
は、転送するブロックのサイズです。
一般的には bs=16M
や bs=32M
がよく使われるようです。
(わたしの場合は不具合はありませんでしたが、もしうまくいかない時は、bs=4M
を使うと良いようです)
status=progress
は、進行状況を表示してくれます。
BIOSから設定
MX Linux 21.3では、PCを起動すると自動的にBIOSの選択画面が表示されます。
矢印キーで選択し、エンターキーを押すと、BIOSが起動します。
USBメモリを挿した状態でBIOS画面に移ると、Boot タブにある Boot Priority(起動優先順位)のリストにUSBメモリが表示されます。
USBメモリの優先順位を1位にして、保存してからEXITすれば、MX Linux 23.5が立ち上がります。
感想
前回よりも、Linuxの意味が分かるようになってきたので、比較的スムーズに進めることができました。
つつじ行政書士事務所
応用情報技術者の行政書士です。
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